雪彦、って呼ばせろよ
俺だって特別な存在だろう?
日頃疎遠にしている母・静香たっての願いを受け、仕事の合間を縫い義弟・和哉の捜索を続ける本田。ところが家出の理由を探るうち、料亭での一件以来、超要注意人物となっている映に借りを作ってしまう。しかし次に本田を待ち受けていたのは、そんな大事なことを忘れ去ってしまうほどの殺人的忙しさ―年末。脳天気な3課連中に囲まれ、一人眉間の皺を深くする本田だが、あり得ないクリスマスプレゼントに真っ白になり、自分ですら忘れていた幼少期の恥を暴露され、久遠寺に高価なシャンパンを飲まされ押し倒され…。他人の三倍忙しい本田の年末修羅場編。
降って湧いたお見合い疑惑にまつわる書き下ろしつき、シリーズ第三弾。
谷崎 泉 (著), 陸裕 千景子 (イラスト)
出版社:二見書房