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「なるみが拾ったんだから責任もってかわいがってくれないとねえ」――この家の主は誰もいない部屋で一人つぶやいた。
きっかけは、とある大きな屋敷の庭に少年が迷い込んだことだった。ボロボロの服を着て夜になるまで外で過ごさなければならないと言う少年・なるみに、屋敷の主・界(かい)は共に過ごすことを提案する。それから数年後――彼らは毎日一緒に過ごし大人になった。そうしていつの間にか惹かれあう二人……。気持ちを伝えるきっかけを得るため各々が行動に移したのだが――!?【フィカス】
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