疑似家族を探す孤独な人外たち特集
「独り占めしたい」
二人の関係が嫉妬に変わり、やがて過剰な愛——執着心へと変化する。
男たちの強い愛の絆を描く、人気BLコミックス。
その主人公たちの独りごとで綴るコーナーが登場です。
あなた好みの愛のカタチはありますか?

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スモーキーネクター Renew
ライターの羽瀬川みつると
不動産業を営む安仲有生ことアンナ。
幼なじみで恋人の2人には秘密があった。
アンナは人血を糧にする「バイター」、
みつるは「バイター」が好む血を持つ「ネクター」なのだ。
2人はお互いの血液なくしては生きていけない「共生契約」を結んだ。
幼い頃からみつるだけに想いを寄せていたアンナには夢のように幸せな今。
だが、それと同時にアンナはみつるにある負い目も感じていて……。 -
香る獣 【電子限定おまけマンガ8P付】
両親を事故で失った葉介は、親類の吸血鬼の家に引き取られ、
その家の息子の鳴一と兄弟のように育った。
吸血鬼として目覚めている鳴一は血を必要としていて、
いつでも葉介の血を欲しがった。
だけど、貧血を起こした葉介を心配した鳴一は、
他の人間の血を吸うことに。
そんな鳴一にショックを受けて部屋を飛び出した夜、
葉介は発情してしまう!
発情!? 耳に、尻尾?自分は吸血鬼じゃなかった!?
しかも人間の姿に戻るには、エッチするしかなくて!!?
可愛くて、可愛くて、可愛い幼なじみとの強引エッチラブ☆
【電子限定のおまけマンガ(8P)を巻末に収録配信!!】 -
服従と甘噛み(2)【特典付】
「いいって言うまで“待て”してね?」
ちょっぴり変態な獣医・湊と、ツンデレな狼男の入間。
湊からのいきすぎた溺愛に抵抗しつつも、えっちで甘い恋人生活を過ごしていたある日。
入間は気づいてしまう。
先生からの「いいよ」がないとイけない身体になってしまったことに…!
ときを同じくして、入間のもとに同じ狼の耳を生やした男・ルカが現れーー?
むかつく気持ちと裏腹に、もっと愛しくなっていく。
潜在SMなもふ&フェチカップル、待望の第2巻!
【紙&電子共通応援書店ペーパー収録】 -
CURE BLOOD【電子限定特典付】
【電子限定!描き下ろし特典ペーパー収録】
“死ねない”生涯にただ1人、あなたがいる。
魂を揺さぶるストーリーテラー、誕生。
血をくれる医師×老いない吸血鬼を描いた人生SF
新人医師の忠雪はある日突然、異常な体になった。
吸血鬼のように、血が欲しくてたまらないうえ、老化がおそろしく遅くなったのだ。
忠雪は先輩医師の十字を襲ってしまい、自分は化者になってしまったと姿を消した。
しかし十字は忠雪を探し出し、
「俺が診る。血も提供する」
と手を差し伸べる。
それが2人にとって、秘密の数十年の始まりになるとも知らずにーー。
「死ぬほど好きだ。おまえをおれだけのものにする」

子供のころ、俺は「吸血鬼」だということで周囲に疎外されていると感じていた。太陽のような明るさを持つ羽瀬川みつるに、「みんなと違うのは、みんな一緒でしょ」と言われるまでは。
親に懐くように、「みつる」という存在を刷り込まれた。それ以来俺にとって、あいつは絶対的に必要な存在になってしまった。でも、だれにでも愛されるあいつに俺は必要のない存在。

たとえ同情で自分を愛したふりをしてくれているのだとしても、それでも側にいてほしい。

この心が愛ではなく、たとえ「執着」だとしても、だ。
「血を吸われるたびに本物の家族になれる気がした」

吸血鬼として既に目覚めている鳴一が、他の女性の血を吸う姿を見て、なぜか俺は激しく嫉妬してしまう。
血を吸う行為は、まるでセックスそのものだから。家族だけど、兄弟だけど、男同士だけど、他の子の血は吸わないでほしいと思ってしまう 「俺たち家族なのに、こんなのおかしい」

血を吸えない俺はもういらないの? 初めて会ったあの日から、ずっと鳴一は俺の特別な存在だったのに。
そんな折に、俺の前に一人の狼男が現れる。

俺と子供のころに結婚を約束したのだという、自称・運命の相手。「俺となら、お前は本当の家族になれる」と熱く口説いてくる。
いつまでたっても吸血鬼として目覚めないと思っていたら、俺は狼男だったのか……。
狼の仲間となら、あれほど欲しかった本当の家族が作れる――わかっているのに、鳴一と引き離されるのは死ぬより辛い。
「勝手に先生と家族みたいに思ってた。でももう、俺にはその価値がなくなっちゃった? 」

一見真面目そうに見えて、実は変態な獣医の先生に、狼男の俺は飼われることになった。コンビニへの移動中も、オモチャを入れてきた先生……こんなの変だよ!

しかも、先生は人間の俺よりも狼の俺のほうが好きらしい。先生が気に入っているのは《俺》よりも《俺の狼の姿》なのかな…….
耳が飛び出て人とは違う俺の姿を見たとき、母親ですら戸惑い、俺を捨てたというのに……。


ところが、ある日、俺は狼の姿になれなくなってしまう。先生にとって価値のない存在になったのだ。
用なしになった俺は、家を出る決意をした。
「忘れられない。きっと死ぬときにも想い出すのは十字さんのこと」

十字さんの時間のスピードは、俺の時間とは違う。
なぜか時を止め、死ねない体になってしまった俺。俺が十字さんと一緒にいるせいで、十字さんの人生を奪っている気がする……。十字さんにもしもパートナーができたら? 俺はどうしたらいい。俺はいつまで十字さんの人生に居座るんだ!
「それでも俺はお前に会いたい」
そう十字さんに真摯に伝えられても――。
しかも、十字さんは俺に囁くのだ。
「お前はさ 俺が死んだら忘れろよ 」
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