結論から言いますと、めっっっちゃ面白かったです！ やはり最大の見どころは、主人公の受けがまあまあ本格的にクズなヤ〇チンのヒモで始まるところです。たくさんBL読んできましたが、ここまでクズなのも久しぶりです。なのに動物には優しくて、なんだかんだで惹かれてしまう不思議な魅力の持ち主。「……いや！動物に優しいだけで、中身はただのニートだからね！」と自分を戒めながらページを進めていきました。 とある理由でハマっているゲーム世界に転生してしまう受け。チート能力を授かるわけでもなく、ときどきトラップにハマりながら懸命に生き抜く受け。ニート生活で堕落した身体を引きずりながら必死でゲーム世界を生きていくうちに、段々頼もしくなっていきます。その途中で、現実世界で受けがかんじてきた虚しさや人間関係のトラウマとも向き合っていくことに……泣けるぜ そしてあるある＆絶対攻めが助けにくるだろ？と思えるR18シーンも、春田先生の筆力のおかげで、とってもえちい感じに仕上がっています。 相手役の勇者・アストも「THE　真面目な童貞」。勿論めちゃ強いし精神は高潔なのですが、ときどき受けの足を引っ張るところもただのスパダリじゃなくて可愛い。なのに中盤のR18シーン中の台詞回しのキャラが違う……！いつもの攻めじゃない一面にきゅんときます。真面目系ワンコ攻め（※R18のときは攻撃的になる）好きの方にはとってもおすすめです。 長々とすみませんでした。全文ちゃんと載りますかね？ 素敵な作品を、ありがとうございました！

異世界転生でもこんなにユニークな主人公がいてもいい！って思わせてくれます。聖女かどうか定かでないながらも少しずつ彼の存在も心の中の変化も本人だけでなく周りの眼からも変わっていく…そんな討伐シーンやセリフも読んでいて楽しかったです！