著者「水原とほる」の検索結果

26件

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  • 禽舎の贄

    成就しない恋なら、せめて思い出が欲しかった
    才能を認め手を差し伸べてくれる若きプロデューサーに惹かれながら、
    無体を強いる師のもとをそれでも去ることができない紗希は…

    表向きは日本画の大家・合田柳燕の内弟子、しかし指南を受ける一方で愛人のように抱かれる日々を送る紗希。愛されれば、自分も愛するべきなのだろうか――なにもかも初めてだった紗希は自分の気持ちがわからないまま、次第に強まる柳燕の束縛に息苦しさを覚えるようになっていた。そんなある日、柳燕のもとに空間プロデューサーの今村と名乗る人物が現れる。物怖じしない態度とさりげない気づかいで自分を屋敷から連れ出し、新しい刺激を与えてくれる彼に魅かれてゆく紗希だが…。
  • 愛ってどこにある?【イラスト入り】

    34歳独身。人たらしの貴生は、結婚願望がありながらも、プロポーズを断られて以来、恋愛から遠ざかっていた。会社帰りに偶然入った店で、美貌のバーテンダー・樹に出会い、寂しそうな笑顔に惹かれていく。男性相手に運命を感じたのは初めてで、つたないながらも、貴生は樹をデートに誘うが……?
  • 愛の奴隷【イラスト入り】

    宏樹は久坂彰信が好きだ。もういつからかは分からない。彰信は久坂組四代目組長の長男だが、家を継ぐ気はないと言い普通の会社員をしている。無口で無愛想だが、足の不自由な宏樹が通うリハビリセンターの送迎もずっとしてくれている。そして週に数回、宏樹を抱く。友人でもないましてや恋人とも言えない関係を続けて十年以上。彰信の気持ちは見えないけれどこのまま続けばいいと思っていた。しかしある日、予期せぬ久坂組の跡目抗争に巻き込まれて…?
  • 小夜時雨の宿【イラスト入り】

    長年付き合っていた恋人に一方的に別れを告げられて一年が経った。ある日飯島佳史は、元恋人の病死を彼の弟・南方修司から聞かされる。悲しみと後悔に暮れる佳史。そのあげく追い討ちをかけるように「病気だと聞かされて兄貴の元から逃げたんだろう?」と鋭く責め立てられ、憎しみの余りか陵辱されてしまう。何も知らされていなかった佳史は修司の誤解に戸惑いを隠せず…?
  • 旭光に抱かれて眠れ【イラスト入り】

    陸自の特殊任務隊に所属するストイックで秀麗な秋元。数年前の実務任務の怪我で足を負傷し現役を退いて以来、才能ある人材のスカウトマンだ。今度のスカウト対象は、総務大臣の私設秘書兼SPに就く旭。旭に協力を頼むと、思いがけず入隊の条件として秋元の身体を求められた。逸材を手に入れる条件として身体を差し出すことくらいなんでもないこと。抱かれるのは一度きりのはずだったが、最初の任務ののち、ふたたび旭に身体を求められて――?
  • まじない歌人の恋心【イラスト入り】

    ある朝、区役所に勤める相楽雅文の元に、男前の弁護士の和田が訪ねてくる。話によると雅文の先祖の「呪い歌」が、和田の依頼人に災いをもたらしているという。確かに相楽家の祖先は高名な歌人だったが到底信じられないものの、調査のため不愛想な和田と行動を共にすることに。そしてゲイで消極的すぎて恋愛経験が乏しい雅文は、和田の生真面目で優しい一面に触れて想いを募らせていく。だが文献を調べていくうちに呪いを暴こうとする者にまで不運をもたらすことを知り――?
  • 禍と一つ屋根の下で【イラスト入り】

    恋人に突然別れを告げられ、命を絶とうとしていた怪奇作家の了則は、淫靡で邪悪な物の怪の禍に助けられて契約を交わした――。それから禍は、この家に棲みつく代わりに了則の精を吸いとっている。美貌の禍は本来、人の肉を喰らう化け物だ。なのに人のような情や温もりに了則は癒されていく……。けれどもこれは捕食行為で愛情ではない。分かっていながらも惹かれる心は止められず――。
  • 月下の縁【イラスト入り】

    母を亡くし、倹しい生活を送っていた晶(あきら)。しかし戦後の中華街で幼なじみの敬生(けいせい)と志を同じくし、日本人でありながら中華街に生きる台湾人としてそこを守ってきた。そんなある晩、中国から来た凱士(がいし)という美丈夫に出会う。表向き貿易会社を営む凱士だったが裏では中国マフィアとの繋がりがあると噂されていた。中華街を脅かすものの正体を探るため、晶は凱士の懐に潜り込む。「あんたの仲間として認めるなら抱かれてもいい」晶の挑発に乗った凱士は、晶の身体を暴き立てようと甘くも狂おしい快楽を与え…。晶は凱士と中国マフィアに自分の運命を翻弄されていく中、深まる謎…「凱士は何者なんだ?」
  • 陰猫

    会社員の雅幸は結婚式直前に婚約者に失踪されてしまう。穏やかで真面目な雅幸は彼女を捜すため、彼女の弟・綱紀の元を訪れた。不本意ながらも捜索を手伝ってくれる綱紀に、雅幸はその旅先でからかわれて強引に抱かれてしまう。以来、どこか陰のある綱紀に惹かれていく雅幸。ねだられると拒めないのは恋なのか。いつの間にか雅幸の心は綱紀に傾き始めていた。ああ、この旅が終わらなければ――。
  • ヘプタゴンは微笑む【イラスト入り】

    政財界のアドバイザーとして特別な使命を帯びた国の特殊機関・ヘプタゴンに所属する宗教学者の七生。その日、七生に捜査協力を依頼してきたのは、眼光の鋭い公安警察の鬼防だった。ある教団の背後に蠢く不穏な闇を明らかにしようと昼夜を問わず調査を進めるうちに、思いのほか情の厚い鬼防に惹かれていく。戸惑いを隠せない七生だが、ある朝鬼防に押し倒されキスされてしまう。そんな矢先、事件の核心に迫った七生は教団に狙われて――!?
  • 憑くものの森【イラスト入り】

    訳あって人目を避けて村外れの古民家に暮らす画家のハルヲ。そんなハルヲのオッドアイはこの世のものでないものを映しだす。ある雨の日、鬼憑きの男・白井と出会い好奇心で家に招き入れてしまう。極道と縁を切りこの地へ来たという白井と生活するうち、寡黙な男の孤独に触れて惹かれ始める。そして夜半、酔った白井に体を抱き寄せられ唇を重ねられた…。想いが通じあったと喜んだのも束の間、幸せな時間は長くは続かず──。
  • 悪党【イラスト入り】

    美貌の青年実業家として成功していた祥。しかし自ら立ち上げたIT関連事業が倒産したため、日雇いの肉体労働をすることに。そんな折出会ったのは、この世で信じているのは金くらいという心の乾いた大城という男だった。経営コンサルタントを名乗り脱税専門の商売をする悪党だ。大城に過去の弱みを握られ嬲られる祥だったが、やがて「どん底から這い上がる気があるなら俺と手を組め」と仕事を持ちかけられて──?
  • フォルモサの夜【イラスト入り】

    「貴方の為に、舞い踊りましょう」幼少時から将来有望な京劇役者の卵として励んでいた俊明は、父が亡くなり夢を断念した――。大学生になった俊明は、休暇で台湾に行った際、高級クラブの京劇に代役として出演することに。そこで俊明が出逢ったのは、片足をひきずった元刑事で汚れ仕事専門の私立探偵・三島だった。俊明は日本に戻り、失踪した学友の捜索を三島に依頼するが、手付金代わりに凌辱されてしまう。しかも事件に巻き込まれ、拉致されてしまい――!?
  • 面影【イラスト入り】

    このまま堕ちてしまえばいい……禁忌の色香に惑わされる──父親の顔を知らずに育った大学生の瑞希は、母を亡くし天涯孤独の身となった。瑞希は悲嘆にくれながらも、母の死を伝えるため父を捜し始める。ある日バーで見つけた父親の可能性がある堂島は、危険な大人の色気と落ち着きを身に纏う男だった。堂島に近づいた瑞希だったが、オンナ扱いをされ抱かれてしまう……。深みにハマる前に堂島に伝えなければいけない事がある。しかし瑞希は、父親かもしれないという気持ちを抱えながら堂島に溺れていき……?
  • 天の龍・神の龍【イラスト入り】

    「料理も見事だが、美しい支配人だな」清王朝の末裔である偉龍が、中華街の老舗料理店と共に華僑の裏社会を率いて数年。ある日、店の常連の神嶋恭司に熱く口説かれる。ところが神嶋は暴力団関連の不動産会社に与し、中華街の土地を狙っているという噂を聞く。偉龍は神嶋の思惑を知るため、誘いに応じ抱かれるようになった。体だけのはずだったのに、許されない相手と解っていながら神嶋の情熱的な愛に溺れてしまい――?
  • 防人の男【イラスト入り】

    美しい捜査検事の礼一は地検で注目を集めるエリートだったが、談合事件の捜査途中で左遷の憂き目に遭う。自棄になった礼一は、場末の立ち飲み屋で偶然出会った自衛官の大守と爛れた夜を過ごしてしまう。時には、溺れてしまいたい事もある。獣のように逞しい大守は、絶頂の瞬間を迎えながら、礼一の心を強く優しく抱き締めてくれた。――二度と会わないはずだった。ところが礼一は、駐屯地で機密漏洩事件を担当捜査することに。思いがけない再会に礼一の心は揺れて――? 陸自の男×司法のエリート。国を守る男達。
  • 青水無月【イラスト入り】

    「兄さんが、欲しくてたまらない」両親の離婚で離れ離れになった弟・達也と十年ぶりに再会した睦実。医療機器メーカー勤務の睦実は、父親が死に、身寄りをなくした学生の達也と同居することになった。睦実は兄弟の失った時間を取り戻そうとするが、その晩突然達也に荒々しく組み敷かれてしまう。それ以来夜ごと一方的に睦実を襲いながらも、翌朝は別人のように優しく接してくる達也。睦実は達也のその不安定さを放っておけなくなり……。
  • 野良犬たちの街【イラスト入り】

    施設で育ったハーフの武生は、ウリの仕事をしながらいつかアメリカに父親を捜しに行くという夢を抱いて生きている。そんな武生の前に現れたのは、全国でも有名な暴力団の幹部・結城。結城は五年前の抗争で妻子を亡くして以来、明日が見えない毎日を死んだように生きていた。結城の奥底に見え隠れする優しさと虚無感に次第に惹かれていく武生。だが、武生と結城の前に、過酷な暴力団の掟が立ちはだかって―――。
  • 夜へと急ぐ二人【イラスト入り】

    病気の母のために暴走族を抜け、整備工場で勤務する翠。彼は暴走族の時代の後輩が犯した過失を庇い、弁護士の北原に謝ることに。北原は一見すると知性的で温和な男だったが、何でも言うことを聞くから許してくれないかと頼み込む翠に突然キスをしてきた。「その程度で我慢しているんだ。十分紳士だろう?」紳士然とした北原が一変して、したたかで不遜な笑みを浮かべた。真夜中を駆け抜ける男たちのデッドヒートラブ。
  • 涙の中を歩いてる【イラスト入り】

    大学生の有也はある日ゲイバーで、以前病院で出会った優しい研修医の高林と再会する。しかし当時憧れていた高林は、実はサディスティックな男らしい。恋人ができるなら、高林のような人がいい――。ずっとそう思っていた有也は、高林に一晩の相手に誘われて抱かれてしまう。酷くされても、我慢すれば本気で好きになってくれるかもしれない。有也を覚えていないことは分かってるけれど、当時の優しさを忘れられず……。
  • 司法の男【イラスト入り】

    美しい捜査検事の礼一は地検で注目を集めるエリートだったが、談合事件の捜査途中である圧力がかかり異動を命じられる。不本意な処遇に自棄になった礼一は、場末の立ち飲み屋で意気投合した自衛官の大守と爛れた夜を過ごしてしまう。二度と会わないはずが事件の捜査対象として駐屯地で大守と再会し、恋人のような関係に。しかし、いつまた遠くへ行ってしまうかもしれない。大守は愛する国と人のために、命を捧げる覚悟を決めた男だから――。
  • 迷い恋【イラスト入り】

    東京に憧れ上京して数年。フリーターの祐二は、同棲中の恋人の暴力に身も心も疲れ果てていた。そんな時、ふらりと入った書道展で関晃一という男性に出会う。50過ぎで都市銀行の支店長を務める彼は紳士で、素性を知らぬ祐二にとても優しくしてくれる。夕食に誘ったり、相談に乗ったり、歳の離れた友人ができたと喜ぶ晃一。胸が高鳴る祐二だったが、彼には妻子がいる。決して惹かれてはいけない…。祐二は晃一に別れを告げ、東京を離れる決意をするが…?
  • 逃亡者【イラスト入り】

    愛から逃げて、生きてきた――。トップアスリートトレーナーとして渡米していた朋彦は、恋人と別れて失意のまま帰国した。今は個人相手のスポーツジムに勤務している。ある日、大手酒造メーカーの御曹司・真之の担当トレーナーをつとめることになった。本気の恋はしない。そう決めていたはずが、駆け引きを知らない年下の真之からの遠慮のないアプローチに心を乱されてしまう。身体の奥深くまで抉られて、久しぶりの快感に酔いしれる朋彦。深入りしてはいけない。分かっていながらも、その心を止められず…?
  • 徒花【イラスト入り】

    会社勤めの和彦は、ある夜高校時代に片思いをしていた同級生の赤澤に再会する。整った顔つきに鋭い視線で周囲を威嚇していた赤澤は今は暴力団の構成員になっていた。酔った赤澤に気まぐれに抱かれて、昔と変わらぬ想いを自覚する和彦。赤澤にとって自分は特別な存在じゃない。けれどもっと奥深いところまで赤澤が欲しい。両親に愛されずに育った、本当は不器用で繊細な赤澤を守ってあげたい。危険な目に遭わないよう組を抜けて欲しいと強く願った和彦は…。
  • 影鷹の創痕

    お願い、帰らないで。
    あの人がいなくても、抱いて…

    親の意向に従って進学し、やる気の出ない毎日を過ごす大学生の千紘。ところが退屈しのぎに仲間の一人が仕掛けた悪戯がきっかけで、暴力団と深い関わりを持ち、違法取引に手を染める男・三橋に監禁されてしまう。嗜虐癖を持った三橋に毎晩犯され、千紘はペットになり下がる。そこへ現れたのは、元傭兵で、三橋の持つ美貌とは反対の静謐さと男の魅力を湛えた鷹村だった。三橋と手を組む彼が時折見せるいたわりの眼差しに、頼るもののない千紘は何度も縋りつきそうになる。だが三橋の執着は思いのほか激しく…。
    屈辱、痛み――瀬戸際の愛が交錯する。
  • 悲しみの涙はいらない

    母親に捨てられ、義父の借金のカタとして金融業を営む国枝に引き渡された遥。その美しく儚げな容貌で借金返済のために売春を強要されてきた。男達からの陵辱に耐えるため、固く心を閉ざしていたはずなのに、気まぐれに自分を抱いた国枝の言葉に何故か傷ついてしまう。端整な顔立ちだが冷たい目をした国枝の冷酷さに怯えながらも、垣間見える彼の孤独と優しさに遥の心は揺れ動き…。 ※イラストは含まれていません