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秀誠さん……
好きです、大好きです
紺と名乗る狐の妖しの封印を解いてしまった彫物師の秀誠。
美しい青年の姿ながら幼い仕種で懐く紺に秀誠は庇護欲を掻きたてられ…
白狐の像に封じ込められていた妖しの封印を解いてしまった彫物師の秀誠。紺と名乗るその妖しは、秀誠を三百年前に愛した男の生まれ変わりだと言い、いじらしいほどに一途な想いを寄せてくる。
「しまった、──……可愛い」
これまで男を抱きたいと思ったことのない秀誠だったが、紺のひたむきさに、知らず心を惹かれはじめる。しかし、紺から好意を寄せられるほどに、彼の過去の男に嫉妬を覚えるようになり──。書き下ろしは、人と妖しというリスクを背負う恋人たちの『水鏡』&『光の先』。
海野 幸 (著), 三池 ろむこ (イラスト)
出版社:二見書房
「三百年の恋の果て」レビュー
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