-
俺の体をこんな淫乱にしたのは、あいつなのだ
この気持ちは恨みなのか、いまだ残る恋情なのか……
この体に因果な欲情を植えつけた恭平と、15年の歳月を経て再会した霞は…。
霞は俺のものだ――親友だった恭平から告白され、すべてをゆだねた高校時代。しかし想いの分だけ激しく求め合い愛し合った日々は、いつしか周囲に知られてしまう。恭平の未来を守るには関係を断ち切るしかないと考えた霞は手酷く恭平を振るが、その痛みは返す刀で霞を傷つけ、心に消えない爪痕を残し……。あれから15年。甥っ子・翼の父親代わりをする一方で一夜限りの恋を続ける霞の前に、翼が通う塾の講師として現われたのは、包容力と大人の魅力を増した恭平で――。
「狂おしい夜を止めて」レビュー
0
(0)