リスちゃんのメスお兄さん研究所|かわいい?生意気?かっこいい?年下攻めくんと年上受けさん、どったんばったん攻防戦
                皆様こんにちは!
		X(旧Twitter)にて昼夜を問わず息を吐くようにメスお兄さんの妄想を繰り広げているせいで「あなたのこと、botだと思ってました。自我があるんですね!」と言われた経験のある、リスちゃんと申します。自我、あります。
前回は「おっとり眼鏡の美人お兄さんっていいよね……」というフェチについて語らせていただきました。今回もお付き合いいただけますと幸いです。
さて皆様。「母性的な受け」はお好きですか?
			受けに豊かな母性が備わっている場合、大抵攻めが年下でちょっとだけ生意気な場合が多いように思います。
			
			年下で、生意気で、すこしワガママで、でも憎めない。かっこいいのにかわいい。
			そんな攻めくんに胸の奥のやわらかい部分がきゅっと締め付けられるような、甘くくすぐられるような、そんな言いようのない感情を抱く年上美人お兄さん受け……。
			
			お好きですか?
			
			私は、大好物です!
			
        年上美人お兄さん受け(メスお兄さんの場合もありますね!)は攻めくんのことを「かわいい男の子」と思っているのに対し、年下生意気攻めくんのほうは自分を「男」として意識してほしいと願っている。そんな些細なすれ違いがあると、なお燃えます。
		「子供扱いするなよ」
		「俺のこと、一人の男として見てほしい……」
		ド定番ではありますが、このような台詞が年下攻めくんの口から出ると、か……かっっわいい~~!!となります。年上受けさんも、おそらくそう感じていることでしょう(そして攻めくんはかわいいというよりもどちらかというとかっこいいと褒めてもらいたいでしょう)
		
		攻めくんをよしよしなでなでしてくれる年上お兄さん受けの母性!
		包み込んでくれる圧倒的安心感!
		でもたまには若い雄の勢いに押されてめちゃくちゃにされてほしい!
		
		今回ご紹介させていただく作品は「運命」が重要な要素となっています。
		生意気年下攻めの初恋を奪い、執着させてしまう蠱惑的かつ母性豊かな年上美人受け(計算高いように見えてちょこっとだけぽんこつ)ふたりが運命の導きによって惹かれあう、そんなお話です。
		
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運命の王子の運命じゃない花嫁【電子限定描き下ろし漫画付き】
【偽りの結婚なのに、溺愛される。】貧しい故郷の発展に奮闘する商人・蘇芳は、ある日突然村に訪れた国の王子・イハから「比翼」と呼ばれる運命の相手だと告げられる。花嫁として強引に都へ連れていかれるも、これは村を救うチャンスだと考え、イハに気に入られるように振る舞う蘇芳。しかし夜伽まで求められてしまい、経験したことのない快感に抗えなくて──!?【電子限定描き下ろし1P漫画付き!】 
		とある王国で暮らす、主人公の蘇芳。彼の住む辺境の村は、お世辞にも裕福とは言い難い小さな集落です。
		地主の家に生まれた彼は、村の発展のためにせっせと商売をしております。おじさんへの営業もなんのその。かわいこぶりっこでおじさんたちに取り入ります。
		そんなしたたかな一面を持つ蘇芳ですが、彼の前にある日突然一人の青年が現れました。
		
        
		BL作品において、数年ぶりに再会を果たした相手の言う「約束」とは「求婚」が9割を占めているのではないでしょうか?世界の理なのかもしれません。
		
戸惑う蘇芳に構わず、青年ことイハ様は豪華絢爛な馬車に乗せて彼を連行していまいます。一国の王子がなぜこんな辺鄙な村へ?どうして蘇芳を幼い弟妹と引きはがして連れていくのか?
		
		皆様お察しの通り、蘇芳を妃にするためです。
		
		
		みんな大好き、ちょっと強引で俺様に見えるけれど実は愛情表現が苦手なだけのハイスペ年下執着王子様攻めだッ!!
		
		困惑をよそに、あれよあれよという間にイハ様と蘇芳の挙式は終わってしまいます。これで彼らは正式な夫婦となりました。
		
		イハ様が蘇芳に執着する理由はなぜか?
		それは、蘇芳がまだお小さかったころのイハ様の初恋泥棒をしてしまったからでした。
		多感な年頃にこんな優しくてにこにこしていて美人なお兄さんに親身にされたら、少年の恋心なんてあっという間に揺らいでしまいます。蘇芳はいつもの営業スマイルでフレンドリーに接したつもりだったようですが、イハ様は違いました。
		
		えっちなスケスケのお洋服を着せられた蘇芳は、イハ様から説明を受けます。
		
		比翼伝説。
		昔々、緋い瞳の大きな鳥の姿をした神が作ったというこの国では、神の血を引く王族の何代かに一度、緋色の目を持つ者が誕生します。
		「比翼」と呼ばれる運命の番を得ることができれば、より一層強い王となるだろう――……そんなおとぎ話のような伝説が、今日まで伝わっているのでした。
		
		武勲を立て、第二王子でありながら王太子であるイハ様の瞳は、緋色です。
		彼は蘇芳に言います。「お前と出会った時に我が比翼と直感した。それが全てだ」
		端的に言うと、一目惚れということでした。(かわいいですね!)
		ちなみに比翼は男でも妊娠することが可能です。助かります。
		
		うまくいけばイハ様をパトロンにして故郷の村を発展させることができる……!
		これを利用しない手はありません。商魂逞しい蘇芳は、得意のぶりっこで媚びを売ります。
		賢い蘇芳ですが、ひとつだけ大きな誤算がありました。
		夫婦生活において不可欠なもの。そう、夜伽です。
		
        作り笑顔も引き攣り気味で、見るからに余裕のない蘇芳。
		なんやかんやと言い訳を紡いで初夜を回避しようとしますが、抵抗むなしく服を乱されてしまいます。
		こうなったら最後の手段とばかりに取った作戦。プライドがどうのだとか、そんなことを言っていられる場合ではありません。泣き落としです。
		
        
		もちろん、こんなことが通用するはずがありません。むしろイハ様の情欲に火を点けてしまいます。
		長年想っていた相手をようやく娶ることができて、初夜に告げられる「実ははじめて」という事実。
		これで抱くなというほうが酷ではないでしょうか?極上の据え膳です。
		なぜその手が効くと思ったのか、イハ様も困惑のご様子。
		
		あれよあれよという間に、蘇芳の処女はイハ様によって甘く優しく、そしてちょっぴり強引に奪われてしまいます。
		こうして無事に契りを交わしたふたりは、名実共に夫婦としての生活をスタートさせるのでした。めでたしめでたし――……
		
		……だけでは終わりません。物語はまだまだ続きます。
		
		お仕事でイハ様が不在の間、暇をもてあます蘇芳。そんな彼にいじわるな笑みを浮かべて忍び寄る、イハ様の側室軍団。キャットファイトの幕開けです。
		ただし、ドロドロとした陰惨な戦いではないので安心して見ることができます。どこかコミカルに繰り広げられるマウント合戦。
		側室VS正妻の仁義なき戦い、果たしてどちらが勝利をおさめるのか?
		
        
		完敗でした。
		個人的に、側室とのキャットファイトシーンが一番好きです。
		
		その後、お忍びで城下町を訪れたものの迷子になってしまった蘇芳をイハ様が助けてくれたり……。
		
        イハ様のやや不器用な面や意外と年相応な顔を見て、母性と愛情を募らせていく蘇芳。イハ様を可愛らしいと思う気持ちがじんわりと胸に湧き「もう少し、ここに居てもいいかもしれない」そう思い始めるのでした。
		順番こそ前後してしまったものの、ゆっくりとふたりは惹かれあっていきます。
		イハ様はやきもち焼きで、隙あらばスケベなことをしようとしてきますが、時に蘇芳をリードしてくれたり、年下らしく甘えてきたりもします。かっこよさとかわいさのバランスが絶妙です。
		
		しかし、そんな彼らにもすれ違いが起こります。
		国境付近の戦地などと危険な場所へ赴くということを、蘇芳に黙っていたイハ様。第三者からはじめて知らされた挙句、伴侶であるイハ様から「お前はただここで待っていればいい」と告げられた蘇芳は、怒りをあらわにします。
		自分は置物の妃なのか?何が比翼だ!と、己の無力さとイハ様の他人行儀さに腹を立て、喧嘩をしてしまうのでした……。
		
		イハ様と蘇芳、ふたりのその後はいったいどうなってしまうのか?
		比翼とは、運命とは何か?
		
		ぜひ結末を見届けてください!
		
		あまり喋りすぎるとネタバレになってしまうので多くは語れないのですが「比翼は男でも子を孕むことができる」これが後ほどとっても重要な鍵になります。
		
何より推したいのがイハ様はものすごく優しい抱き方をするという点でしょうか。蘇芳のことをとても大切にしていることがよく伝わってきます!
いかがでしたか?
			
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			それでは、今回もお付き合いいただきありがとうございました。
			
			また次回、メスお兄さん研究所でお会いしましょう!
			 
        筆者
            リスちゃん
メスお兄さんと美少年と年下ワンコ攻めが性癖の、メスお兄さんをこよなく愛するBLオタク。メスお兄さんをすぐ座敷牢に入れる。創作BLも手掛け、X(旧Twitter)のフォロワーは1.5万を超えるメスお兄さんの伝道師。
          


