BLオタク今昔物語 第六回 擬音は作者と読者のコミュニケーション也

「腐女子の品格」など腐女子がテーマの作品から、あまりにも赤裸々な「BL描いても売れません ―マンガ家やめてもいいですか―」、男性婚活エッセイ「根暗SE男子がお見合い100回して結婚した話」など、数々の作品を生み出している漫画家 天城れのさんが「Coffret La Roseraie(カフレ・ラ・ロズレ)」に降臨!

昔のBLオタクぶりを振り返ったり、今のBLオタクから学んだり……「あるある」から「マ??」な話をエッセイ漫画でお送りします。

「BLオタク今昔物語 第六回」は
おせっせに必要不可欠な擬音!それはコミュニケーション―――!
擬音
オノマトペ。本作では、作中に書き込まれる色々な音のこと。ただ文字を書くだけではなく、その文字のデザインも重要とされる。というか重要である。白文字に黒フチだったり、黒文字にしろフチだったり、艶のような光が書き込まれてテカってたり、白文字の周りにグラデのトーンだったり、様々な表現がある。
勿論小説にも登場。妄想が膨らむので大好きである。
tntn
みんな大好きBLにはなくてはならない男性器!の、最近流行りの隠語。ティンティン。
細かく擬音を書いてくれる
恐らく男性向けの成人向け漫画にて生まれた手法。大きく「ずぷぅ」だけでなく、それによる快楽で受け側が感じてる「ビクビク」とか、胸とかtntnあたりに「プルン」とか、入口(ではないけど)あたりに「きゅぅぅ」等が同じコマで書かれる。大好きである!!!!
ちくきゅう
ちくわの中に、4分の1ほどに切ったきゅうりをみっちりと差し込んだおかず。お弁当でよく見られる。美味しい。

筆者

著者

天城れの

BL漫画からエッセイ・少女漫画など、幅広いジャンルで活躍している漫画家。漫画家暦25年の大ベテランにして一児の母。作画はフルでiPadを使用している。趣味は家庭菜園や文具手帳など。