BLオタク今昔物語 第九回 推し活一の段「俺だって昔はお盛んだった」

「腐女子の品格」など腐女子がテーマの作品から、あまりにも赤裸々な「BL描いても売れません ―マンガ家やめてもいいですか―」、男性婚活エッセイ「根暗SE男子がお見合い100回して結婚した話」など、数々の作品を生み出している漫画家 天城れのさんが「Coffret La Roseraie(カフレ・ラ・ロズレ)」に降臨!
昔のBLオタクぶりを振り返ったり、今のBLオタクから学んだり……「あるある」から「マ??」な話をエッセイ漫画でお送りします。
「BLオタク今昔物語 第9回」は推し活編!
今も昔も推し活は盛ん!!そんなちょっとした昔ばなしーー…。
昔のBLオタクぶりを振り返ったり、今のBLオタクから学んだり……「あるある」から「マ??」な話をエッセイ漫画でお送りします。
「BLオタク今昔物語 第9回」は推し活編!
今も昔も推し活は盛ん!!そんなちょっとした昔ばなしーー…。




推し活
昨今世間で活発な、自分の特定な好きなものを応援する活動。ひいてはその特定の好きなものをアピールし、自分の好きを表現する活動。好きなものの対象は、二次元三次元をとわず、なんだったら無機物もあり得る。昔は好きなキャラクターの描かれたものを身に着けるなどできるような雰囲気ではなかったが、自分の好きを隠さなくてよくなった現代ではオタク非オタクに限らず自由に身に着け、表現ができる。素晴らしいなあ。
2.5次元
二次元と三次元のはざま。主に原作のある漫画やゲームの実写化を指すことが多い。特にドラマ化よりは舞台・ミュージカルの方がその傾向が強い。元祖はどこだと辿ると宝塚の「ベルサイ〇の薔薇」に行きつくらしいが、2.5次元という単語が出てきたのは平成、主にミュージカル「テニ〇の王〇様」が爆誕してからではなかろうか。発表当時滅茶苦茶衝撃が走った記憶。
●●ミュ
You are the prince of……!!!!!
当時それはそれは超覇権ジャンルの「テニ〇の〇子様」のミュージカル。現在の漫画・ゲーム等のミュージカル・舞台化の走りとなった偉大なる作品。○○ミュの成功が、現在の数多の舞台・ミュージカルを生み出し、受け入れる土壌を作ったと言っても過言ではない。原作は少年漫画だがファンは女性が多かったため、そのミュージカルに対する認知は女性が多かったが、2007年頃本格始動したニ〇ニコ動画にて劇中の一部映像が転載され、男性オタクの間でも広く認知されることとなった。
当時それはそれは超覇権ジャンルの「テニ〇の〇子様」のミュージカル。現在の漫画・ゲーム等のミュージカル・舞台化の走りとなった偉大なる作品。○○ミュの成功が、現在の数多の舞台・ミュージカルを生み出し、受け入れる土壌を作ったと言っても過言ではない。原作は少年漫画だがファンは女性が多かったため、そのミュージカルに対する認知は女性が多かったが、2007年頃本格始動したニ〇ニコ動画にて劇中の一部映像が転載され、男性オタクの間でも広く認知されることとなった。
遠征
遠くの敵を討伐しに行くこと………ではなく、ライブや舞台・試合など、観劇や観戦のために地元から飛び出し他県へ行くこと。日帰りだったり宿泊したりは当人によりけりだが、確実にチケット代の他に交通費がかかるため、当然お金は高くつく。時間もかかる。でもそこにしかない何かを求めてオタクは移動をするんだよ。
本公演・キャスイベ
ミュージカルや舞台など、観劇にあたるものを本公演と呼ぶ。キャスイベとは、公演以外の場でキャストさんと触れ合うことのできるイベントのこと。規模はそれぞれだが、普段舞台の上に立つキャストさんと近距離で話を聞けたり、ツーショットの写真(チェキ)が撮れたりなどする貴重な機会。
フッ軽
フットワークが軽いの略語。北にイベントがあれば飛んで参加し、南にオフ会あれば喜んで駆けつけ、西にコラボカフェがあれば胃袋を空にして乗り込み、東にポップアップショップがあれば財布を握って並びに行くなど、軽率にホイホイお出かけする様を指す。
努力(課金)
大人になるとお金で解決できることはお金で解決するのです。ただ、昨今はお金を出しても運に負ける事が多々ありますね……………。
公式からの突然の投下
良いニュースも、悪いニュースも公式が発表するんだなぁ……。まぁ、良いニュースだろうが悪いニュースだろうが、オタクは爆発するし村は燃え、その様を他ジャンルの人が見守っているのはかわらないですね。
サ終
サービス終了の略語。この場合はスマホのソシャゲやオンラインゲームなど、運営会社がサービス提供のお知らせをすることを指す。つまりゲームが終わる=できなくなるということ。新規イベントが今後ないが、ゲーム自体はプレイ可能なタイプのサ終もあれば、サービス終了と共にゲームそのものも遊ぶことができなくなるタイプもある。どちらかと言えば後者が多い。もちろんサ終した場合、課金していた分の返金などはない。サ終に合わせてシナリオブック等を発売してストーリーを振り返ることができるようにしてくれる運営、サ終したはずなのにリアルイベントを開催し続ける運営など、サ終後の対応も様々である。
筆者

天城れの
BL漫画からエッセイ・少女漫画など、幅広いジャンルで活躍している漫画家。漫画家暦25年の大ベテランにして一児の母。作画はフルでiPadを使用している。趣味は家庭菜園や文具手帳など。