リスちゃんのメスお兄さん研究所|どうする?どうなる?過去の恋愛との決別

皆様こんにちは!前回のコラムでは「年下の男の子に翻弄されるお兄さんからしか得られない栄養というものがありますよね……」ということについてどっぷりと語らせていただきました、メスお兄さん愛好家のリスちゃんと申します!

メスお兄さん、恋愛に不慣れで初心なタイプと、恋愛経験が豊富で百戦錬磨のタイプに大別されますよね。
前者のほうが意外と積極的でえっちなことに興味津々だったり、後者はベッドの中では大胆なのに外で不意に手を繋がれたりすると赤面したり、そんなギャップがあったりするのも魅力のひとつだと思います!

攻めくんは右も左もわからなくてメスお兄さんに振り回されっぱなしの童貞でもいいし、それなりに経験があるくせにメスお兄さんには翻弄されてしまうタイプもかなり好きです。結論、全部おいしい。

さて、そんなメスお兄さんに「恋愛において忘れられない特定の相手」がいたとしたら……攻めくんはどうするでしょうか?
悔しがる?嫉妬する?負けてたまるかと闘志を燃やす?過去のすべてを受け入れる?
どの展開も非常にドラマティックですよね。メスお兄さんの元カレ、物語において大変よいスパイスになる要素のひとつです。

今回は、過去の恋を引きずったまま決別できずにいる受けと、そんな受けの心を解きほぐしてくれる太陽のような年下攻めという素晴らしい作品を皆様にご紹介させていただきます!



  • 忘れられない恋をして【電子限定特典付き】【コミックス版】

    • 著:もちぱむ
    ふわふわと、キラキラと
    あの日見つめた輝きが、今も心で煌めいて――。
    『今思えばあれが、初恋だったんだ』

    人懐っこい性格で誰とでも打ち解ける大学生の亮太は、
    バイト先に訪れた美貌の小説家・藤乃に一瞬で心を奪われる。
    視線が逸らせないまま釘付けになっていると、
    偶然にも酔い潰れた藤乃を自宅に送り届けることになる亮太。
    「…瞳が琥珀色だったな…」
    吸い込まれそう―…そう思っていたら、
    目覚めた藤乃にキスされ、
    見つめられながらフェラされてしまって…!?

    年下ワンコな大学生×過去を引きずる美人作家
    懐かしくて甘くて…どこか切ない。
    この出会いはきっと“忘れられない恋”になる―――。

    電子限定描き下ろし特典漫画付き!

昼は大学生、夜はバー「Amber(アンバー)」でバーテンダーのアルバイトをしている主人公・亮太。人懐っこい好青年な彼の趣味は、琥珀等を作ること。
そんな亮太の勤めるバーにある日客としてやってきた藤乃は周りが振り返ってしまうほどの美人でした。当然亮太も見惚れ、藤乃の美しい琥珀色の瞳に釘付けになります。

勤務後、帰宅しようと外に出た亮太の目に飛び込んできたのは、なぜか店の路地裏で眠っている藤乃の姿でした――……。

どこか影のあるミステリアスな魅力を持つ藤乃。彼を放って家路につくわけにもいかず、どうにかこうにかタクシーに同乗し、名刺に記された藤乃の住所へ向かうことになりました。

不可抗力の成り行きまかせによって初対面の人間である藤乃の自宅を訪問することになった亮太。
そこは「整理整頓」という概念の存在しない魔窟でした。
ごちゃごちゃに散らかった部屋の隅にあるベッドに藤乃を寝かせようとする亮太でしたが、もつれて転んだ表紙に藤乃をベッドに押し倒してしまいます。

その衝撃に目を覚ました藤乃は、何を思ったか、亮太の唇を奪いました。

突然のキスに戸惑う亮太に「でも、嫌じゃなかったろ。ずっと見てたもんなぁ」余裕綽々の藤乃。
次第に深くなる口づけに、若い亮太の体は臨戦態勢になってしまうのでした……。
真っ赤になって慌てる亮太をからかうように、藤乃は続けます。

年下の青年を誘惑するえっちな年上のお兄さんとしてあまりにも百点満点の台詞です。

マジでしてくれるのか!?と期待と困惑が入り混じる亮太をよそに、藤乃はさも当たり前のような顔で屹立を咥え、あろうことか「ゴムある?」とまで聞いてくる始末。

刺激が強いにもほどがある怒涛の展開に、亮太の理性は限界を迎えます。
藤乃の後頭部を強く押さえつけ、もっと深く、もっと強い刺激を得ようとした――……ところで、酔いと眠気がピークに達した藤乃は、その場ですやすやと眠ってしまうのでした……。

翌朝何事もなかったかのようにふるまう藤乃に、気まずさを感じてしまう亮太。このまま忘れられてしまうのかと思いきや、藤乃はその日の夜もアンバーにやってきます。
しどろもどろの接客をする亮太の手に意味深に触れながら「今夜こうしてキミに逢いにきたのも、昨日の続きを誘いにきたって言ったら……キミはどうする?」と告げる藤乃(初心な年下をもてあそぶ、ちょっと意地悪な年上のお兄さんしぐさですね!)

無論、一も二もなく誘いに乗る亮太。
ふたたび藤乃の自宅へ招かれ、人生ではじめての同性とのセックスに心臓が口から飛び出してしまいそうなほど高鳴ります……!

身も心もガチガチ状態の亮太を、藤乃は優しくリードしてくれます。
男慣れしていそうな、経験豊富そうな強気な態度がたまりませんね……。

こうして無事に体を繋げることができた亮太は、なぜただのバーの店員兼大学生である年下の自分と寝てくれたのかを疑問に思い、事後の藤乃にたずねます。
藤乃は「ちょっと似てるんだよ。むかーし好きだった人に」と、これまた意味ありげな返答。
どうやら彼は過去の恋愛をいまだに引きずり、忘れられずにいる様子。藤乃の纏うどこかアンニュイな空気は、昔の男の影響なのでしょうか……?

そんなこんなで亮太は藤乃の家を訪問する程度の仲になるのでした。
もっと藤乃のこのとが知りたい。藤乃と更に仲良くなりたい!と思う亮太は、本音の言葉を藤乃にぶつけます。

青臭くて直球、拙いながらも素直な亮太の告白に、藤乃は「恋人になってもいい」と承諾してくれるのでした。
一度夜を共にした年下の青年からこんなかわいいことを言われたら、絆されてしまうのも当然ですね。

こうして亮太と藤乃は晴れて恋人同士になりました。
遊びたい盛りの若者の亮太は、家でセックスをするだけでは満足ができません。
藤乃とふたりで外出したい!デートがしたい!と彼に要求するのですが、藤乃は何か悪いことを思いついたようなにやにや笑いでこう答えます。

な、なんて意地悪なんでしょう…!
ちなみにこの勝負、亮太が勝ちます。

後日。
デート先のプラネタリウムでカップルシートに通された藤乃はこの表情。

致している最中は積極的に誘惑してくるくせに、健全な昼間のデートでいかにも「恋人っぽい」ことをするのには照れてしまうというギャップが……本当に……本当に良いですね!

付き合い立てほやほやで楽しいことばかりのふたり。
このままますます仲が進展するのか……と思いきや、プラネタリウムの思い出を語る藤乃から、またしても昔の男の影を嗅ぎ取ってしまう亮太。
失恋から何年も経つのにいまだにその人のことを忘れられずに未練ばかりの自分が嫌じゃないか?とたずねる藤乃でしたが、陽と若さの塊のような亮太は「忘れられないものは忘れられないでいいんですよ」「その分さ、これからオレとの思い出つくりましょ!」と健気すぎる言葉をくれるのでした。

気になる藤乃の元想い人。それが単なる思い出で終われば良いのですが、このあと物語は意外な展開に転びます……。
「昔好きだった人にちょっと似てる」という藤乃の感想。これが非常に重要なキーとなります……が、ネタバレになってしまうので紹介はここまでとさせていただきます!

昔好きだった人って誰?
どうして藤乃は最初から亮太に好意的だったの?
琥珀等が繋ぐふたりの関係は?
高校の同窓会の誘いを断り続けている藤乃の胸の内は?


この続きは、ぜひ本編で確かめてください!

しかし、このコラムを読んでくださっている中には「そうは言っても過去の男と元鞘に戻ってしまうのではないかというのが心配です……」という方もいらっしゃると思いますので、一言申し上げます。

終盤の藤乃と亮太は、こうです。

こうです!
この一コマで、ハッピーエンドか否かを、察してください!!

陽だまりみたいなわんこ系年下健気攻め×ちょっとミステリアスなわけあり年上美人受け!
過去の恋愛をいまだに引きずってしまっている年上受け!
そんな受けのことを過去もすべてひっくるめて愛する度量のある年下攻め!

そんな関係性がお好きな方へ、ぜひおすすめしたい一冊です。



  • 忘れられない恋をして【電子限定特典付き】【コミックス版】

    • 著:もちぱむ
    ふわふわと、キラキラと
    あの日見つめた輝きが、今も心で煌めいて――。
    『今思えばあれが、初恋だったんだ』

    人懐っこい性格で誰とでも打ち解ける大学生の亮太は、
    バイト先に訪れた美貌の小説家・藤乃に一瞬で心を奪われる。
    視線が逸らせないまま釘付けになっていると、
    偶然にも酔い潰れた藤乃を自宅に送り届けることになる亮太。
    「…瞳が琥珀色だったな…」
    吸い込まれそう―…そう思っていたら、
    目覚めた藤乃にキスされ、
    見つめられながらフェラされてしまって…!?

    年下ワンコな大学生×過去を引きずる美人作家
    懐かしくて甘くて…どこか切ない。
    この出会いはきっと“忘れられない恋”になる―――。

    電子限定描き下ろし特典漫画付き!

いかがでしたか?

La Roseraieでは、いちゃいちゃハピエンラブラブ大正義BLから、過去の因縁が絡むドロドロ人間関係が魅力のBL、メリーバッドエンドで終わるBLなど、ハッピーからアンハッピーまで気分にあわせてお楽しみいただける豊富なラインナップのBLが揃っております。
今日はハピエンが読みたい!でもたまにはバドエンが読みたい!
そんなわがままを叶えてくれるLa Roseraieで、お気に入りの作品を探してみてはいかがでしょうか?

それでは、次回のコラムでまたお会いしましょう。

筆者

mikiko.art

リスちゃん

メスお兄さんと美少年と年下ワンコ攻めが性癖の、メスお兄さんをこよなく愛するBLオタク。メスお兄さんをすぐ座敷牢に入れる。創作BLも手掛け、X(旧Twitter)のフォロワーは1.5万を超えるメスお兄さんの伝道師。