リスちゃんのメスお兄さん研究所|年下に翻弄されるお兄さんからしか得られぬ栄養がある
皆様こんにちは!前回のコラムでは「攻めに抱いてほしいと思っているメスお兄さんと、なかなか抱いてくれない攻めっていいよね……」という性癖について語らせていただきました、三度の飯よりも両片思いのラッキースケベが好きな、メスお兄さん愛好家のリスちゃんと申します。
メスお兄さん、かっこよくてかわいい年下の男の子(この場合の「男の子」とは年齢が幼い子供というわけではなく、たとえ成人済みの立派な男性だとしてもメスお兄さんから見るとまだまだおぼこくてかわいい「男の子」という意味です。なぜならメスお兄さんは攻めくんに母性を抱いているからです)を、
誘惑・翻弄・手玉に取ってかわいがる
ということをしがちな生き物であるということは、全世界メスお兄さん学会の研究により解明されたメスお兄さんという生き物の基本的な生態であることは周知の事実ですが、なかには「年下の攻めくんに振り回されてペースを乱されまくり、若い情欲と激情をぶつけられてなすすべもなく陥落させられてしまう……」というケースもあります。
策士でちょっとだけ強引で、でも俺様というわけではなく、年相応のかわいらしさや詰めの甘さがある、そんな年下攻めに迫られて困惑と欲望、愛情と劣情の狭間に揺れる年上受けから得られない栄養というものは、確実に、あります。
今回おすすめさせていただく作品はそんな栄養をたっぷりじっくり摂取することのできるお話です!
ちょっと強引な年下攻めを心ゆくまでご堪能いただける素晴らしい一作です!
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密心(1)
「なぁ、俺に教えて? カメラも、あんたのことも、全部・・・」相手は年下で、男で。なのにその指、唇、舌――与えられる愛撫でこんなにも体が熱くなる・・・!
とある広告撮影のカメラマンに日向 稔(ひなた みのり)を指名してきたのは、若手トップモデルの藤咲 リウ(ふじさき りう)だった。
リウの不遜な態度に初めは思うところがあった稔だったけど、“セックスの時の素肌に映えるジュエリー”のコンセプトで撮影を進めるうちに、その美しい瞳と引き締まった体に、あっという間に魅了されてしまう。
ところがその撮影最中に、壮絶な色気を放つリウに押し倒されて!? 乳首へのいやらしい愛撫やねっとりとした口づけに、稔は・・・。
執着強めな若手モデル×実力派の人気カメラマン。ファインダー越しに秘めた想いがあふれ出す――。
主人公の稔は若き天才カメラマン。モデル並みに端正なルックスも相まって、20代にして名誉ある賞を受賞、業界からも引っ張りだこの人気者です。
そんな彼がモデルから直々に指名を受け、やってきた現場。
藤崎リウと名乗る青年は挨拶もろくにしてくれず、つっけんどんな態度。ツンと澄ました態度に欠片も感じられない愛想。稔がリウに抱いた第一印象は決して良いものとは言えませんでした。
しかし、撮影となると態度は一変。リウはプロのモデルとしての本領を発揮します。
撮影に集中するためと称して彼とふたりきりになった稔は、リウがただの礼儀知らずの子供というわけではなく、ただ単に照れてぶっきらぼうな言動を取っていただけということを悟ります。
(こういうところが年相応さを感じさせられてかわいいですよね……!)
しかし、今回の撮影コンセプトは「セックスの時に映えるジュエリー」
稔にからかわれた直後、リウはベッドの上へ稔を突然押し倒します。
まるでこのまま本当に抱かれてしまうのではないだろうかという雰囲気に戸惑う稔ですが「撮れよ」というリウの一言によって、プロとして、彼の姿をカメラに残します。
あれよあれよという間に服を乱され、肌に触れられ、唇まで奪われてしまいます――……
仕事としてリウを撮らなきゃいけないのに、彼の情熱的なアプローチに流され、翻弄されて堕ちていく葛藤は必見です!
さすがに本番まではしないものの、快楽に流されて乱れてしまったことを恥じる稔。しかしリウは何事もなかったかのような涼しい態度のまま「あんたに教えてほしいことがある」「アナログ写真を教えてくれ」と稔に頼みます。
後日、アナログ写真の撮り方をリウにレクチャーする稔。薄暗く狭い現像室で身を寄せ合い、リウの撮影した写真を現像していきます。
こないだのはなんだったんだ……?とやきもきする稔の心情などつゆ知らず、猫や風景など、他愛もない写真を現像していくリウ。その中には、稔の写真もありました。
「可愛かったから撮った」などとしれっと告げるリウに、稔はいたたまれなくなります。照れて赤面した顔を必死に隠そうとする稔に、リウの理性は限界を迎えました。
押し倒され、またもや体を許してしまう稔。このまま挿入までいってしまうのか……という寸前のところでこぼした「会ったばかりでお互い何も知らないのに」の稔の一言に、リウの暴走は止まります。何やら意味深なリウの言動は、以前から稔のことをよく知っているような口ぶりです。
「もっと俺のこと知ってほしいし、あんたのこと知りたい」……来年発行する初めての写真集。まだ未定のカメラマンに、リウは再び稔を指名しました。
身に覚えのない稔には、なぜリウがここまで自分に執着するのか、さっぱりわかりませんでした。
一度きりのみならず、長期にわたって仕事を共にするようになる二人。
彼らの相性は決して悪くなく、モデルとしてのリウのベストな表情を写真におさめる稔の手際の良さにリウは全幅の信頼を寄せ、また、稔も次第にリウに慣れていきます。
ある日、稔は彼の師匠である男性から呼び出されます。
彼は稔の仕事ぶりを評価し、稔の活躍の場を更に広げるため、よければ一緒にパリへ行かないかと誘うのでした。
リウとの仕事を投げ出すわけにはいかないと、返事を保留にする稔。そんな二人の、見るからに親密そうな密会の現場を見つめる青年――リウ。
隠しきれない憎しみの表情を浮かべ、まるで奪うように稔を連れ去ってしまいます。
連れていかれた先、「抵抗もできないほど強い力で組み敷かれ、怒気を孕んだ声音で「パリって何?」と尋問される稔。
明らかに嫉妬の感情を爆発させているリウは、師匠と稔に体の関係があるのではないかと疑いをかけました。
無理やり犯されるかもしれないという恐怖とは裏腹に、激情に囚われたリウの野性味溢れる顔に、稔は見惚れてしまいます……。
なぜリウがこんなに怒っているのか、混乱する稔にリウは衝撃の事実を告げます。
稔の師匠である一条貫太郎氏、彼はリウと一体どんな因縁なのか……?(このネタバレはぜひ本編でご確認ください!)
リウに強引に奪われてしまう形で体を繋げてしまった稔。
あんなに順調に進んでいた写真集の仕事でしたが、リウから一方的に契約を解除される形で、二人の関係は終わりを迎えます……。
これからリウと稔はどうなるのか?
このまま二度と顔を合わせないで終わってしまうのか?
リウはなぜ稔に固執するのか?
初対面として接した稔に、リウはどうして「覚えていないんだ……」と寂しげにつぶやいたのか?
とっても気になる続きは、ぜひ本編で見届けてください!
今よりも少しだけ若い稔が気にかけている、このいたいけな黒髪の少年は……?
「ハッピーエンドなのかビターエンドなのかだけがどうしても気になります!」
「ちゃんとくっつくのかどうかがわからない限り安心して読み進められません!」
そんなあなたに朗報です。
お約束いたします。ハッピーエンドです!
問題がきちんと解決したあとのご褒美(エッチなシーン)も盛りだくさんです!
必死に自分を求めてくれる攻めをかわいいと感じて慈しむ受けの包容力、最高ですよね……。
リウはただ生意気で稔を困らせるだけの青年ではありません!
かわいくて、人間くさいところもあって、健気な顔も見せてくれる、まさに理想の年下攻めです。
エッチをしている最中に頭をなでなでよしよしいい子いい子……。
これは性癖に刺さる方も多いのではないでしょうか?(私がそうなので……!)
もう、言わずもがなです。
手に汗にぎるすれ違いのストーリー!
濃厚すぎる絡み!
よしよしなでなでいい子いい子ックス!※
(※「よしよしなでなでいい子いい子ックス」とは?年下攻めに母性を抱いた年上のお兄さん受けが攻めを包み込むようにすべてを受け入れ、よしよしいい子だね~とまるで小さな子供を相手に優しくあやしてくれるような行為のことです)(私の造語です)
そんなBLをお求めの方は、ぜひ!!
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密心(1)
「なぁ、俺に教えて? カメラも、あんたのことも、全部・・・」相手は年下で、男で。なのにその指、唇、舌――与えられる愛撫でこんなにも体が熱くなる・・・!
とある広告撮影のカメラマンに日向 稔(ひなた みのり)を指名してきたのは、若手トップモデルの藤咲 リウ(ふじさき りう)だった。
リウの不遜な態度に初めは思うところがあった稔だったけど、“セックスの時の素肌に映えるジュエリー”のコンセプトで撮影を進めるうちに、その美しい瞳と引き締まった体に、あっという間に魅了されてしまう。
ところがその撮影最中に、壮絶な色気を放つリウに押し倒されて!? 乳首へのいやらしい愛撫やねっとりとした口づけに、稔は・・・。
執着強めな若手モデル×実力派の人気カメラマン。ファインダー越しに秘めた想いがあふれ出す――。
いかがでしたか?
La Roseraieでは、腰を据えて長~く楽しめるシリーズものの作品や、隙間時間で手軽に読める一話完結型の短編など、皆様のニーズに沿ったBLが大量配信中です!
通勤通学時間にサクッと読みたい!育児の合間に軽く読みたい!お休みの日に一日かけてじっくり読破したい!
ぜひお気に入りの一冊を見つけてください。
それでは、次回のコラムでまたお会いしましょう。
筆者
リスちゃん
メスお兄さんと美少年と年下ワンコ攻めが性癖の、メスお兄さんをこよなく愛するBLオタク。メスお兄さんをすぐ座敷牢に入れる。創作BLも手掛け、X(旧Twitter)のフォロワーは1.5万を超えるメスお兄さんの伝道師。