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従兄である菅波の野心とは知らず、占い師・子春として闇の世界で働いてきた李空。しかし与党の大物代議士・猪飼の秘書・永島の登場によって、彼の運命は大きく変わっていく。菅波のもとを逃げ出した李空だが、記憶を失ってしまったうえ追ってきた菅波に騙され、愛欲に満ちた関係を信じ込まされる。そこから李空を奪還した永島は、何もかもを捨て一緒に暮らそうと申し出る。だが永島の背後には政治記者・沢登が執拗に張りつき不穏な動きを隠さない。そんな中、顧問弁護士が今際の際に永島に告白した事実は、謎だった菅波の過去にまつわるもので…。それぞれが明かせない過去を持ち、安息を求めて彷徨う。果たしてその結末は? 衝撃のシリーズ完結巻!
谷崎 泉 (著), 有馬 かつみ (イラスト)
出版社:二見書房 -
手に触れたその人の過去と未来を読み、抱かれることで死期まで見通す驚異の能力を持つがゆえに、常に孤独であった李空。従兄である菅波に陵辱され、頼る者もなく、追いつめられた彼が行き着いた結末は―記憶と力を失うことだった。海辺の町で保護された李空は心優しき医師と彼に懐く少年のもと、穏やかな日々を手に入れたかに見えたが…。一方で永島は李空のことになると冷静でいられない自分を自覚し、李空に執着する菅波との対峙を決意する。永島をつけ狙う政治記者・沢登の動きも本格化した今、再び出会える日はいつなのか―。そして菅波と李空の恐るべき業とは。無自覚の媚態がすべてを狂わせていく、怒涛のシリーズ第二弾。
谷崎 泉 (著), 有馬 かつみ (イラスト)
出版社:二見書房 -
与党の大物代議士・猪飼の秘書を務める永島は、総裁選の根回しに奔走していた。闇のフィクサーと呼ばれる宇津井のお墨付きをもらうためには、彼が心酔している政財界のVIP御用達の占い師に未来を見てもらい、猪飼が間違いなく総裁の器であることを証明するのが条件だった。その露払いとして永島は件の占い師・子春のもとを訪れるが、彼は永島を占うことはできないと言う。前代未聞の言葉に、宇津井は子春を抱くよう永島に命じるが―。依頼者に抱かれることで未来を読む特異能力を権力者のために使うことを強いられ、自らの意志が存在しない世界に生きる子春と、秘書としての政治的成功を志す永島。二人の運命と愛が絡み合い、流転する―。全編書き下ろし、シリーズ第一弾。
谷崎 泉 (著), 有馬 かつみ (イラスト)
出版社:二見書房
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