-
自分と同じ罪と悔恨を背負っている男……
姉の婚約者・日下部慎一を慕う、吉原一の男花魁・華王。
告げられぬ想いは、やがて淫らな狂気を孕み──・
吉原一の花魁と評される『春夢楼』の華王の元へ、かつての想い人であり姉の元婚約者・日下部慎一が訪れる。七年ぶりの再会に今でも華王を弟として案じ、身請けを申し出る慎一。しかし、娼妓として男に抱かれることを過去への贖罪とする華王は慎一を拒絶する。そして慎一を諦めさせるため、華王は彼の目の前で書生・山村に抱かれるのだが…。いつしか三人はほの暗い欲望を滾らせ、淫らな狂気を共有していき…。 愛憎渦巻く遊郭絵巻!
「春夢楼に咲く華は」レビュー
0
(0)