リスちゃんのメスお兄さん研究所|ショタ攻め、それは甘酸っぱい青春の味

皆様こんにちは!
自宅にいるとついゲームをしたり動画を見たり商業BLを読み耽ってしまうため、原稿は近所の喫茶店かファミレスで書くことの多い、リスちゃんと申します。
創作される方……原稿、どこで書きますか?
私は自宅だとどうしても誘惑に打ち勝つことができずに娯楽に手を伸ばしてしまいます……なので外で書くことが多いのですが、えっちなシーンはさすがにおおっぴらにできないので、濡れ場だけスマホでこそこそと打ち込んで仕上げるようにしています(創作者あるあるですよね……?)

さてさて、前回は「黒髪長髪中性的美人受、好(ハオ)」というテーマでコラムを書かせていただきました!
まだまだ長髪メスお兄さんについて語りたいのですが、今回のテーマはずばり「ショタ攻め」です!

昨今ではあまり見ることのなくなってしまった属性、ショタ。 時代的になかなか難しいところであるのはわかっております、もちろんわかっております……が、好きなんです!ショタ攻め、とっても好きなんです……!

あこがれの綺麗なメスお兄さんに片思いをするショタ攻めくん……ふたりでちょっとした秘密を共有するショタ攻めくんとメスお兄さん……ほんの少しだけ大人の階段をのぼるショタ攻めくん……。
ショタ攻めくんとメスお兄さんのカップリングには、ノスタルジーがあります。
あの日の夏に置いてきてしまった青春の甘さと苦さが、ぎゅっと詰まっているのです。

そう、ショタ攻めくんとメスお兄さんの距離が縮まる定番の季節はやはり「夏」。
夏といえば夏休み、お祭り、海水浴、肝試し……さまざまなイベントがあります。そして、そのどれもがショタ攻めくんとメスお兄さんがよく映えるイベントなのです(※個人の感想です!)
夏休み、田舎のおばあちゃんの家に泊まりに来たショタ攻めくんが出会う近所のメスお兄さん……駄菓子屋さんで購入したソーダ味の棒アイスを二人で分け合い、夜になると庭先で線香花火をして遊び、花火の仄かな灯りによって宵闇に浮かぶメスお兄さんの端正な横顔に見惚れてドキドキしてしまうショタ攻めくんや、夏祭りの縁日で買ったおもちゃの指輪でプロポーズをするショタ攻めくんといった光景が目に浮かぶようですね。
ショタ攻めくんとメスお兄さんの概念の夏。これは概念の夏です。

もちろんメスお兄さんは大人なので自分からショタ攻めくんを誘惑するようなことはしません。しかし、思春期に差し掛かったショタ攻めくんはどうでしょうか? そんなピュアなプラトニックさとほんのり淡いドキドキ感を楽しむことができるのが、ショタ攻めくん×メスお兄さんの魅力ではないでしょうか……?

今回ご紹介させていただく作品は、お金持ちお坊ちゃんショタ攻め×お坊ちゃん専属執事の美人年上受けです。さ、最高の設定だ……。



ごく普通のとある公立小学校の教室にやってきた転校生。
黒服のごついボディガード風の男、敷かれる赤絨毯。まるで御神輿のように恭しく運ばれてくるひとりの少年。

彼こそがこの物語の主人公――……飛鳥馬財閥の御曹司、飛鳥馬宝くんです。
どうしてお金持ちなのにここに転校してきたの?と興味津々にたずねてくるクラスメイトに彼は答えます。
「住み慣れた鳥籠より、異郷の荒地で苦労したほうが、いち早く大人になれるだろう?」
早く大人になりたいという宝くん。それには、何かのっぴきならない事情があるようで……。

宝くんこと、坊ちゃんの忘れ物の給食袋をヘリで届けてくれる執事。
そう、この執事こそが坊ちゃんが大人になりたいと切望する理由そのものなのです。

坊ちゃんは執事の待雪に恋心を抱いていました。

気難しいお年頃の坊ちゃんは自分の執事にわがままを言いまくり、あることないことをでっちあげてクビにするほどやさぐれていました。
新しい執事として現れた待雪。彼には一切のわがままが通用しません。父親の敷いたレールの上を歩くだけの将来はいやだとごねる坊ちゃんを、待雪はうまく懐柔します。坊ちゃんの反抗期も終わり、これからは執事とも良好な関係を築くことができる――かと思いきや、とんでもない事件が発生してしまいました。
坊ちゃんの初恋を待雪は奪ってしまったのです。

……このような経緯があり、坊ちゃんは誓いました。
「大人になったら、待雪を抱く」と……。

そのためにも、一刻も早く社会経験を積み立派な大人になるという目標を掲げ、慣れない庶民の学校に通う坊ちゃんは、数々の苦難を乗り越えなければなりません。
給食のグリーンピースを残さず食べなければならず泣いてしまう坊ちゃん……。
漢字の書き取りドリルの宿題をこなす坊ちゃん……。
大人になるための道はまだまだ長いようです。

「一日がんばったご褒美に一つだけなんでもわがままを聞きましょう」という待雪に、坊ちゃんは言いました。「一緒に風呂に入れ!」と。

待雪の裸体を目の当たりにした坊ちゃんのドキドキが伝わってきます!

坊ちゃんの小さなお手手で体を洗われた待雪は、くすくす笑ったり、艶めかしい声をあげます。

まだ性の芽生えが訪れていない坊ちゃんに、待雪の艶姿はあまりにも刺激が強すぎました。

ショタ攻めということでがっつり色っぽいシーンは控えめなのですが、こういった日常に潜むドキドキや、ふとした瞬間に意識してしまう待雪の色気というのがとても味わい深いです。見ているこちらまで少年の心になってしまいますね……!

さてさて、坊ちゃんの庶民生活修行はまだまだ続きます。
遠足に持っていく500円分のおかしを商店街で購入するというはじめてのおつかいミッションや(はじめて手にする小銭でがんばってお買い物をする坊ちゃんがとてもかわいらしく、必見のエピソードです!)運動会でクラスを勝たせるために奮闘したりと、学校行事を通して坊ちゃんはだんだんとクラスに馴染んでいきます。

ある日、坊ちゃんは待雪からデートに誘われます。
テーマパークの入場券を受け取った坊ちゃんは、待雪とのデートが楽しみすぎて眠れないほどでした。

はじめて訪れるテーマパークにはしゃぎながらも、頑張って待雪をエスコートしようとしてくれる坊ちゃんですが、ひょんなことから実は二人きりではなく何人ものボディガードに見守られていたことを知ってしまいます。
せっかく二人だけのデートだと思っていたのに……。坊ちゃんはがっかりします。
さらに追い打ちをかけるように、にこにこ笑いながら待雪は言います。
「これで本番がきても大丈夫ですね」
「本番ってどういう意味だ」とたずねる坊ちゃんに待雪は続けました。
「将来坊ちゃんに好きな人ができたときも、ばっちりデートできますね」

待雪の一言で、坊ちゃんは完全に拗ねてしまいました……。

この日以降、待雪を避けるようになった坊ちゃん。
坊ちゃんは手がかからなくなり、一人でなんでもできるようになってしまいます。
執事としては喜ばしいことのはずなのに、複雑な心境の待雪。
坊ちゃんからアプローチを受けても「子供のすることだから……」と本気にせず、坊ちゃんの気持ちを軽んじていた己の軽率さを反省するのでした。

待雪は坊ちゃんに謝り、二人は和解します。
そして、改めてデートのやり直しをすることになりました。
リードしようとする坊ちゃん、つい執事の癖が出て面倒を見てしまいそうになってしまうのを堪える松雪。このぎこちない掛け合いがなんとも愛おしいです!

真剣な面持ちの坊ちゃんに聞かれ、正直に「坊ちゃんのことは子供だと思っている」と答えた待雪。今の自分が恋愛対象として見られていない事実を受け止め、今度は不貞腐れることなくきちんと向き合う坊ちゃん。坊ちゃん、成長しましたね……!

果たして坊ちゃんの想いは待雪に届くのか?
大人になった坊ちゃんが待雪を抱くことはできるのか?


坊ちゃんの初恋の行方、ぜひ本編で確かめてください!

いかがでしたか?
少年の攻めと年上受けがたくさん読みたいよ~!という方、La Roseraieではきっとあなたの性癖に沿った最高のBLが見つかることでしょう。
自分好みの作品を発掘する作業、とても楽しいですよ!

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。

筆者

mikiko.art

リスちゃん

メスお兄さんと美少年と年下ワンコ攻めが性癖の、メスお兄さんをこよなく愛するBLオタク。メスお兄さんをすぐ座敷牢に入れる。創作BLも手掛け、X(旧Twitter)のフォロワーは1.5万を超えるメスお兄さんの伝道師。

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