皆様こんにちは！前回のコラムでは、「メスお兄さん、幸が薄いとなんかすごくいいですよね……」というかわいそうなものはかわいいということについて語らせていただきました、メスお兄さん愛好家のリスちゃんと申します。

そろそろ冬が近づいてきましたね。
寒くなりつつあるこの季節、ぽかぽかに体をあたためてくれるものが恋しくなるのは人情というものです。
あったかお鍋、こたつにみかん。
そしてもふもふけもけものボーイズラブ。

動物が美青年になって攻め（あるいは受け）のもとにやってきて、紆余曲折の末にくっつく……というのは、けものBLの様式美！

ふわもこ毛皮、ちんまりとしたフォルム、どこかひょうきんで愛らしい表情…………昨今人気を集めつつある動物といえば、やはり「たぬき」です。

某有名アニメ映画などでも活躍するこの動物。
昔話などの影響もあり、人を化かしてからかって遊んだり、いたずらをしたりするイメージが強いのではないでしょうか？

たぬき、かわいいですよね。
冬毛のたぬきなんてもうまんまるのぽんぽこりんで、思わず抱きしめたくなるようなぬいぐるみ的かわいさの塊ですよね。

さて、そんなかわいいが爆発するもっふもふのたぬきが、性に積極的な美人のお兄さんに化けることができたら？
たまたま出歩いていた先で、ぶっきらぼうで寡黙だけど優しくて男らしい人間の青年と出会ってしまったら？
間違いなく、二人は恋に落ちます。
種族の違いなど、些細な問題です。愛の前には無力です。

そんなもふもふぽんぽこハートフルストーリー、今回ご紹介させていただくいちおし作品はこちらになります！

恋の仕方を教えてよ 【電子コミック限定特典付き】
• 著者：森キヨウ
「今までしたキスの中で、一番下手なのに一番気持ちいい・・・」人間と一夜を共にする事を楽しんでいるタヌキのタカ。そしてその後の更なるお楽しみはうどんを食べること。ある日訪れた店は、うどんも店員の真緒もドストライク！直球に「俺とセックスしない？」と真緒を誘ったタカだが、すげなく断られてしまう。一度は諦めようとするタカだが、謎の少年からアドバイスを受けながら、真緒を何とか落とそうと行動を開始し――。【朴訥とした童貞職人×遊び人の狸】本当の恋をまだ知らない二人のじれキュンラブコメ。
作品詳細へ 試し読み

たぬきのタカは、人間に化けて街へ赴き、気に入った男を引っかけては遊びで抱かれることが趣味。 ワンナイトの恋愛を楽しんだあとは人間用のおいしい飲食店で食事を摂るというルーティンで暮らしています。 そんなタカが偶然入店したうどん屋。おいしいうどんを食べ終え、支払いを済ませようとした彼の目に飛び込んできた一人の男性店員。 うどんも美味く、店員の見た目も好み！ いつものように軽い態度で誘います。 「ねえお兄さん。俺とセックスしない？」 袖にされてもなおすり寄り、艶めかしい仕草で彼を落とそうとぐいぐい押します。

しかし返ってきた答えは「俺は、そういうのは恋人とするって決めてるんで！」
百戦錬磨のタカの誘いなどお構いなしに、青年は立ち去ってしまいました。

その後、タカは不思議な雰囲気の少年と出会います。
恋の仕方を知らないの？と生意気な挑発をしてくる少年。売り言葉に買い言葉。
こうなったら絶対食ってやる……と誓うタカ。
そうしてこの日から、タカはうどん屋さんに通うようになるのです。

まずは外堀を埋めると言わんばかりに、お店の大将夫妻と仲良しになるタカ。
毎日毎日やってくるタカのことを、青年もさすがに意識し始めます。

青年の名前は真緒。恋愛に不慣れであろう初心な真緒にあわせて、少しずつスキンスップを図ります。
「まずはお友達から」という作戦も順調で、ゆっくりと打ち解けていきます。

しかし、一向に色っぽい雰囲気にならないことに焦りを感じたタカは、真緒にデートのお誘いをしました。
人のよい大将夫妻の口添えもあり、真緒の軽トラでふたりは遊びに出かけます。

車内で真緒は自分の身の上話をしてくれました。
彼の両親は真緒が高校生のころに二人とも亡くなってしまい、卒業してからずっとうどん屋で勤めていること。
恩人の店を潰したくないと思っていること。
真緒は、うどんの商品を製品化して全国販売をしないかと大将が他社から持ちかけられ、迷っていることを知っていました。

もやもやを抱えて悩んでいるらしい真緒に、タカは海へ寄ることを提案します。
波打ち際で子供のように無邪気にはしゃぐタカがどうしても気になる真緒。
年齢や連絡先、住所を探ろうとしますが、タカはのらりくらりと躱してばかり。

掴みどころがなく、自由奔放なタカのことを真緒は意識するようになりました。

タカに不意打ちでキスをされたデートの日以来、真緒はタカのエッチな夢を見ては悶々としてしまう始末（こういうむっつりスケベなところがまさに童貞攻めのかわいいポイントですよね！）

地域の夏祭りの日、うどん屋さんは臨時休業。
真緒を誘うつもりだったタカですが、連絡先を交換するすべを持っていないため肩透かしを食らいます。

ひとりで祭りを見に来ても真緒が隣にいないと面白くもなんともありません。
帰ろうと踵を返しますが、いくら人間に化けたところでたぬきはたぬき。
花火の大きな音に驚き、倒れてしまいそうになったところを、たまたま居合わせた真緒に抱き留められ、救出されます。

真緒はタカに振り回されてばかりですが、実はタカのほうも真緒と関わりを持つことで、自分の中に生まれつつある変化に戸惑っていました。

気持ちいいこと、楽しいこと、にぎやかなことが好きなタカ。
今まではひとりで生きてきても楽しいと思っていましたが、ひとりで出かけた今日はちっとも楽しくありませんでした。
真緒と海に行ったあの日のほうが、お祭りよりもずっとずっと楽しかったでのです。
その感情の困惑を真緒に訴えると「それはひとりで『寂しかった』ってことだろ」と返されます。

真緒は、お店の従業員から「タカがうどん屋さんの近くを歩いていたので、真緒を祭りに誘いに来たのではないか？」という連絡を受けてやってきたのです。
自分の判断でタカに会いに来たときっぱり宣言する真緒を前に、タカの胸はいつになく高鳴ります。

タカから仕掛けるキスにも、真緒はもう抵抗をしません。
キスなんて今までに何度もしてきたはずなのに、真緒との口づけはタカにとって特別でした。

しかし、そんなふたりの（ひとりと一匹の？）甘い時間はとある乱入者によって終わりを告げます。
過去に関係を持っていたという男性に発見され、強引に言い寄られるタカ。
そんな彼を「この人は俺の恋人だ」と嘘をついてまで、真緒は庇ってくれました。

咄嗟の嘘でも真緒が「恋人」と名乗ってくれたことに嬉しさを隠しきれないタカとは対照的に、真緒は目もあわさずに怖い顔を浮かべるばかり。
ふたりはなんとなく気まずいまま別れてしまいます……。

この日以来、気まずさから真緒を避けるようになるタカ。
真緒も真緒で、タカが過去に男をとっかえひっかえしていた事実を目の当たりにして、頭の中がグチャグチャになってしまっていました。

自分の感情が「タカに好意を抱いているからこそ感じた嫉妬」だとようやく気付いた真緒は、住所どころか連絡先も知らない、真緒の作るうどんが好きだということ以外は何もわからないタカを探し回ります。
ようやくタカと再会できた真緒は、他の男と寝ていた事実が嫌だったこと、これは真緒がタカのことを好きになってしまったからだということを告白します！

果たして彼らはこのままスムーズに恋人同士になれるのか？
タカの正体が実はたぬきであることを知らない真緒はどうするのか？
生真面目でぶっきらぼうな人間と自由奔放で寂しがり屋なたぬきの恋は成就するのか？
体調が芳しくない大将とうどん屋さんの経営の行方は？
不思議な少年の正体とは？

気になるお話の続きは、ぜひ本編をご確認ください！

なお、ここまで人間に化けたタカのシーンばかりピックアップしてしまいましたが、たぬきに戻ったタカのまんまるもふもふ具合が本当にかわいいので、そこにも注目していただきたいです……！

このたぬき特有のもこもこのおしり、動物好きにはたまりませんね。

また、ふたりがはじめて致すシーンは真緒の童貞っぷりとタカの経験豊富っぷりが存分に楽しめて最高です。

余裕綽々の受けと快楽を追うのに必死な童貞攻め、これはメスお兄さん愛好家の皆様もとくに性癖に刺さるシチュエーションのひとつではないでしょうか……？

恋の仕方を教えてよ 【電子コミック限定特典付き】
• 著者：森キヨウ
「今までしたキスの中で、一番下手なのに一番気持ちいい・・・」人間と一夜を共にする事を楽しんでいるタヌキのタカ。そしてその後の更なるお楽しみはうどんを食べること。ある日訪れた店は、うどんも店員の真緒もドストライク！直球に「俺とセックスしない？」と真緒を誘ったタカだが、すげなく断られてしまう。一度は諦めようとするタカだが、謎の少年からアドバイスを受けながら、真緒を何とか落とそうと行動を開始し――。【朴訥とした童貞職人×遊び人の狸】本当の恋をまだ知らない二人のじれキュンラブコメ。
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